前回は生地着色までご覧きましたが今回も引き続き塗装方法のレポートです。
高級ギターならではの特殊で丁寧な作業をご覧下さい。

↑これは前回ご覧頂いたピンクの色のものを全て手作業で研磨をし滑らかに磨ぎ出す作業を行った状態です。
この時点ではどこを触ってもつるつるで木片のササクレや木目の段差など全くない状態になっております。↓
このあと“色押さえ”“つなぎ”という工程のため極薄い水状のシーラーという染料を塗っていきます。↓
↑なぜこの水状のシーラーを塗るかというと、一番にはこれから塗るブルーカラーの上塗り塗料とをより密着させ鮮やかで美しい色彩にする為なのです。このシーラー塗りをしませんと上塗り塗料が下地に吸い込まれてムラやシミを起こしたり剥離をする場合があるのです。
シーラーにも様々な種類がありファクトリーではもちろん材質の種類と状態をしっかり把握して使用しております
遂に限定BlueLifeの独自のカラーが塗られました。このブルーカラーは実は数カラーを混ぜ合わせて調合された塗料なのです。DAITA氏のイメージしたカラーにするために何回か木片でカラーサンプルをつくり、この塗料を何%でこの塗料を何%といった感じで微妙に混ぜ合わせていきました。特にステージでの明るい照明が当たった時にイメージ通りの鮮やかさにするためにとても苦労致しました。
調合された塗料はステインと言います。ステインとは直訳すると汚すというような意味なのですが、シースルー系仕上には予め着色してから上塗装をするととても綺麗な仕上がり感が得られるのです。このあと前述したシーラーをこの上から再度塗ってまた研磨をして行きます。そして物凄く薄いクリアウレタンでトップコートをします。これはラッカー塗装よりも薄いのでサウンド面で非常に強力なアドバンテージとなります。そしてさらに研磨をしてバフという磨きを丹念に掛けて艶(つや)を出していくのです。

お届けまでもうすぐですね!!

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