G-Lifeのピックアップ製作には当然の如く多大な時間と費用が費やされました。

まず本体がメイプルトップのアッシュバックボディーであり、メイプルネック・エボニー指板であることを理解する必要がありました。

ここから弦の振動により発生する木材本体のサウンドはいかなるものであるか。
まずはここからが始まりです。

この材のコンビネーションの一般的な音域は高音側に寄り少しシャープなサウンドとなります。

ただDAITA氏がいままで使用してきたTomAnderson、Dean、PRSなどはヌケが良いながらも中域・低域もしっかりと出るサウンドでした。

目的はそれ以上の理想的なサウンドを目指してのプロジェクトな訳ですからG-Lifeでも同じように中低域のバランスを重要視しておりました。

ではここからどのようなピックアップを搭載する事で理想的でもっと魅力のあるサウンドを産む事ができるか。

まずはTomAndersonのピックアップ、PRSのドラゴン2ピックアップ、PRSのHFSピックアップをバラバラに分解して検証いたしました。
そしてこれら3つのサウンド傾向に近づけたサンプルピックアップを製作し実際にG-Lifeに取り付けてサウンドのチェックを行いました。もちろんサウンドチェックはDAITA氏所有のスタジオで本人が確認。
アンプやエフェクターを何度も変えながら、そしてヴォリュームを変えタップをさせたりとさまざまな角度からチェック致しました。
最終的にサンプル番号3のPRS HFSピックアップをモデルにしたピックアップが目指す方向として一番バランスがよい事がわかりました。
そのサンプル番号3のピックアップを更に研究して完成させたのが現在のピックアップになります。
フロントとリアには高品質のセラミックマグネットを採用しており艶やかでヌケが良くしっかりとした音の骨格を聞き取る事ができます。

ギター自体にクセがないのでエフェクターやアンプなどとの相性もよく逆にそれらの良さを一層引き出していけるピックアップとして完成しました。

センターのピックアップにはキャラクターを変えよりファットなサウンドを演出するためにアルニコマグネットを使用しています、これはセイモアダンカンの59モデルをイメージしたシングルバッカーです。

シングルではありますがピンスイッチでタップをさせてよりストラトチックなサウンドも出す事が可能となっています。
フロント、センター、リアの3タイプとも比較的マグネットワイヤーを多く巻いていますのでパワーについても申し分がなくライブなどの大音量の中ではしっかりと体で音圧を体感する事が出来ます。

そのマグネットワイヤーの原型がこちらです。
(上段)

これを左の機械を使用してゆっくりゆっくりと回転させて巻いていきます。

このマグネットワイヤーの巻き方や巻き数などでサウンドは微妙に変わってきます。

ですのでそのギターに合ったベストの巻き数などはそれぞれの企業秘密となります
そしてアコースティックギターのようなサウンドをだす秘密がこちら。ピエゾピックアップと言います。
サドルの弦がちょうど乗る場所に感度のよい小さなピックアップが装着されています。

ピエゾサウンドのコントロールは、ミニスイッチを上側に向けるとピエゾサウンドのON−真ん中の位置ではリアピックアップとピエゾピックアップのMIXサウンド−下側に傾けるとピエゾサウンドはOFFになります。

一番端のVOLノブではピエゾサウンドの音量調節が出来るためミックスサウンド時での微妙なバランスも表現する事ができます。

また、どんな状態からでも一番ネック側のミニスイッチを下側に倒す事で一発でリアピックアップのサウンドに戻ることが出来ます。
そのミニスイッチをもう一度上側へ傾けるともう一度先ほどのサウンドへ戻ることが出来ます。

DAITA氏はフロントPU+センターPUのミックスサウンドや、リアPU+ピエゾPUのミックスサウンドをとても多用しているようです。

G-LifeでDAITA氏のサウンドに近づく事は出来ますが、
あなただけの特別なサウンドを探してみてはどうでしょう。








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